・絵師に仕事をお願いしたいけどAIイラストだと依頼内容に沿わなくなるから対策したい…
・AIイラストとばれてしまいやすい部分はどこ?
・AIイラストと手書きでどう違うのか知りたい(興味)
はじめまして。AI絵師をサブスクリプションで応援できるサイト「AiCorner」を運営しているMYOHOのサイト運営局です。
この記事では画像生成AIで描いたAIイラストと手描きイラストの見分け方などを徹底的に解説していきます。
AiCornerであればAI絵師でもFANBOXやFantiaのクリエイターと同じように支援を受けられるため、AIイラストの収益化に悩んでいる場合は是非利用してください。
AIイラストを見分ける2つの方法
仕事やクリエイティブ活動の都合上、AIイラストを見分けられるようになりたいと考えている方は以下の方法で見分けるとよいでしょう。
- 判別サイトを利用する
- 細部をとにかく確認してみる
昨今のAIイラストは生成100%ではなく、細部に手が加えられていることがほとんどです。
さらに、AIで生成したイラストはリリースされるごとに精巧さが増し、パッと見ただけでは手描きと見分けがつかないほどまで進化しています。
ここでは、そんなAIイラストを見分ける方法について解説しますのでぜひ、参考にしてみてください。
判別サイトを利用する
AIイラストの台頭に伴い、昨今様々な判別サイトやアプリが登場してきました。
例えば、「Hive Moderation」と呼ばれる画像・テキストをオンライン上で判別してくれるサイト。
構図次第になりますが、AIで出力された絵は高い確率での判定が可能です。
また、こちらの「AI or Not」はA I画像をドラッグもしくはURLを入力すると、数秒でAIかどうかを判別してくれます。
Hiveが出している声明になりますが、判別する材料はオンライン上に出回るイラストを参考にして結果を出力しているようです。
Hive の AI 生成メディア認識モデルは、DALL-E、Midjourney、Stable Diffusion などの一般的な AI 生成エンジンによって生成される種類のメディアで使用するために最適化されています。これは、何百万もの人工的に生成された画像と、写真、デジタル芸術や伝統芸術、ウェブ全体から収集されたミームなどの人間が作成した画像で構成される大規模なデータセットでトレーニングされました。
引用元:Hive「Hive の新しい API を使用して AI によって生成されたアートワークを検出および管理する」
結果として得られるモデルは、さまざまな種類やスタイルのアートワークの中から AI によって作成された画像を識別することができ、手動でフラグを立てた場合には誤って識別される可能性のある AI アートワークも正確に識別できます。私たちのモデルは、特定の画像が AI によって生成されたかどうかだけでなく、その画像が生成された可能性のあるソース エンジンも返します。各分類には 0.0 から 1.0 の範囲の信頼度スコアが付いており、顧客はモデレーションの指針となる信頼度のしきい値を設定できます。
あくまでも機械学習による判別ツールなので手書きであっても、AIと判別されてしまうことがあります。
一方でAIで生成したイラストを如何に手書きとして判別してもらうか対策を練られてしまうと判別サイトを突破される可能性も。
判別ツールを利用する場合は、全体像をAIに判断してもらい、さらに目視で細かい部分を見る二重チェックを行うことで精度の高い見分け方を実現できるでしょう。
細部をとにかく確認する
人力の方法になりますが、目視で細かい部分を確認する方法です。
特にAIは「パッと見た」ときの全体像としての完成度は高いのですが、細部に目をやるとおざなりになっているイラストが多々存在します。
手描きではあり得ない表現や意図しない構造など機械学習ならではの違和感を自分の目で見て確かめていきましょう。
細かいポイントについては次章で解説しますのでぜひ、参考にしてみてください。
AIイラストを見分けるポイント
AIイラストを目視で見分けるポイントは以下の部分を確認してみると良いでしょう。
- 規則性のある幾何学的な模様や図形にバラつきがある
- 文字が読めない記号のようになっている
- 装飾品や服装が左右非対称、細かな部分が曖昧に描かれている
- 目のハイライトがない、瞳の形が左右でバラつく
- 髪の毛と目が溶け合う、手と道具が一体化している
AIはあくまでも機械学習であるため「理由・背景が感じられることを表現する」ことが苦手です。
つまり、人が描く段階であれば「顔の向きが左側だから遠近法を考えて描こう」「着物を着せるから左右の襟を間違えないようにしよう」など意図して描くことが多いでしょう。
しかし、AIは完成品ばかりを学習しているので描く過程を知らないまま生成されてしまいます。
そのため「学習したイラストデータ」に基づいてでしか生成できません。
見分ける場合はこうしたイラストの意図を考えてみるのもAIかどうか判別する材料となるでしょう。
幾何学模様・図形
AIは一貫性のある動きを表現することが大の苦手です。
例えば、以下のような絵が苦手とされています。
- ボタンを等間隔につけること
- 楕円や正方形といった基本図形を表すこと
- 一貫性のある幾何学模様
手描きであれば描画ツールを用いて一貫性のある図形を表せますが、AIではそこまでの表現を学習させることが難しいです。
AIはあくまでイラストの完成形から学習し、生成するため、線一つひとつにどんな意味を持つのかまで理解することができません。
そのため、AIかどうか判別する際に図形や線の部分に注目してみるとよいでしょう。
文字出力の違和感さ
AIは図形として文字を認識してしまうため、形が似ている記号(古代文字のような)で生成されます。
人物自体は手描きと遜色ないものの、実は看板や着ている服の言葉に注目してみると読めなくなっているということも。
ただし手描きで修正されていたり、実は意図して文字をぼかすために記号で表されていることもあるので、文字だけでAIイラストだという判断材料とはなりません。
重要なのはその文字表現が「意味を持ってその部分に表されているのか」を読み取ることです。
意図している文字なのか考えてポイントに見分けていくようにしましょう。
伝統衣装や装飾品の一貫性
AIは特定の伝統衣装や洋服の特徴を表現するのが苦手です。
例えば着方によって印象が変わる着物、様々な装飾がついた服が挙げられます。
AIは「なぜこのような着方をしているのか」までの意味をとらえることが難しく、手描きではありえないミスが生じることも。
また、AIはそれっぽく着こなすことは得意ですが、細かい部分まで目がいかないので洋服の模様の一貫性に注目してみると手描きとの違いを見つけられるかもしれません。
目のハイライト・瞳の形
手描きで普段からイラストを制作している人であれば「光がこの方向にさしているからハイライトはこのあたり」「瞳は左右で同じように描かなければ目にならない」など構造を理解している方が多いでしょう。
しかしAIは完成形をまるっと学習しているだけなので「このへんに目みたいな形があるんだな」「目はこんな形か(左右で統一しないとという意図はない)」と機械的に生成することしかできません。
そのため、ハイライトがない・不自然な角度であるといった違和感が生じてきます。
目の部分はパッと見ただけでは分かりにくい部分ですが、AIか手描きか顕著に現れる部分なので一度注目してみると良いでしょう。
ちなみに瞳だけでなくまつ毛や眉毛といった顔の全体像をよくみてみるとパーツがそれっぽいところに貼り付けてある(福笑いのような)だけなので、全体的な表情にも違和感を持つとAIかどうか区別できます。
塗りの溶解
AIかどうかを区別する方法の一つに塗り方に注目してみても良いでしょう。
AIでイラスト生成を行うと目と前髪の部分が一体化していたり、背景や他の配置物と融合して生成されることがあります。
意図的に手描きで前髪と目の境目を曖昧にする手法を行う絵師もいますが、手描きではありえない状態で生成されるため、塗られている部分の境目に注目してみるとよいかもしれません。